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ネオ・ルーライフのネオシーツ・カーボンDXの実力はいかに?
さて、このブログ初のなるのですが、デオシート(ユニ・チャーム)とアイリスオーヤマの以外のメーカーのペットシーツの吸収力実験をしてみます。
こちらの「ネオシーツ・カーボンDX」は量販店でデオシートやアイリスオーヤマの製品たちの次によく見かけるペットシーツです。
商品説明には、「強力吸着消臭」「瞬間スポット吸収」「足濡れ防止」と、かなり強気な宣伝文句が書かれています。
そして正面の商品名の横には「長時間使用のハイスペック、炭で臭いを強力吸着消臭」とうたわれています。
さらに、ペットシーツの厚さの区分として「超厚型」となっています。
これは期待できそうですね!
正直に言えば、ネオシーツ・カーボンDXを作っているネオ・ルーライフさんは、デオシートのユニ・チャームさんやアイリスオーヤマさんよりは知名度が低いです。
それなのに、ネオシーツ・カーボンDXはかなり売れているようなので、すなわち、良い商品である可能性が高いかもしれません。
では、いつものように実験していきましょう!
今回の吸収実験のルール
今回の吸収実験のルールは、第1回&第2回吸収力実験でやったことをそのままネオシーツ・カーボンDXで行ってみようと思います。
(過去の吸収力実験はこちらからご覧になれます。「デオシートvsアイリスオーヤマ・ペットシーツ吸収力対決!」・「第2回デオシートvsアイリスオーヤマ・ペットシーツ吸収力対決!」)
比較のために、デオシートさんにも参加してもらいます。
デオシートは今のところ、このブログで一番のオススメペットシーツです。
はたして、ネオシーツ・カーボンDXはデオシートの性能を上回って行けるのでしょうか。
ネオシーツ・カーボンDXは取り出した状態ではこんな感じでした。結構厚みがある方です。
この厚みで、おしっこを完璧に吸収できるのか?
では、実験スタート!
ネオシーツ・カーボンDX・VSデオシートの吸収力実験スタート
30mlのおしっこの広がりは?
まず、30mlのおしっこで広がりを見てみます。小型犬の1回のおしっこの量が大体30mlくらいだと言われています。
30mlの色水をチョロチョロとこぼして、20秒後の広がりを比べます。
おしっこの広がりを抑えることに関しては、絶対王者のデオシートさんです。デオシートさんはこうなりました。
いつも通り凄いです!
ペットシーツにとって、おしっこの広がりを抑えることは最重要事項の一つと言えます。
わが家のミロン君は、おしっこの広がりが抑えられるデオシートに変えてから、1枚のペットシートでの複数回のおしっこを、高確率で失敗せずにできるようになりました。
ミロン君は、おしっこがかかっていない「余白」の部分ならば、2度目のおしっこをするワンちゃんです。
では、ネオシーツ・カーボンDXでの実験もしてみましょう。ネオシーツ・カーボンDXの30mlのおしっこ実験はこうなりました。
結果ドン!
ありゃ?
悪くはない結果ですが、デオシートに比べると明らかに広がってます。
それと、中心部分と外側部分の色がはっきり違いますね。これはどういうことなのかな??
触ってみても、中心部分と周りの部分の濡れ方の差はあまり感じません。ですが、やはり湿り具合に違いがあるのでしょうか?
こ、これは逆戻り実験のしがいがありますね。
60mlのおしっこの広がりと逆戻りは?
とりあえず、30mlのおしっこの広がり実験では、デオシートの勝ちですね。
まあ、デオシートはオムツメーカのユニ・チャームが作った、おしっこの広がり防止に特化されたペットシートだと言えるので、これでデオシートに勝てるペットシートはまず存在しないと思われます。ここまではある意味予想通りです。
60mlのおしっこ広がり実験では、30mlの結果よりもペットシーツ間の差が縮まる傾向にあります。どうなるでしょうか。
あと、60mlのおしっこをこぼす実験をすると同時に、その広がった色水の上に習字用の半紙をのせて、その上に重りとして水の入ったペットボトルをのせて、どの程度おしっこが逆戻りするかを調べる実験も行います。
ネオシーツ・カーボンDXはおしっこの逆戻りも抑えることを売りにしているので、この辺りは期待できるかもしれません。
では60mlの実験を開始します。
まず、デオシートに60mlの色水をこぼしました。結果はこうです。
相変わらず、デオシートのおしっこの広がらなさは凄いですね!
60mlは、小型犬では1回ではほぼしないおしっこの量です。それでもこの広がりですから、複数回分のおしっこの「余白」は必ず生まれますね。
(注意・わが家のミロン君は体重約4キロのマルプーですが、ペットシーツ=トイレはワイド版を使っています。今回の実験もすべてワイド版のペットシーツを使っています。ワイド版を使う理由はこちらの記事にしていますので、よろしければご覧ください。「小型犬でもワイドのペットシーツをおすすめする理由」)
次に、色水をこぼした部分の上に半紙を置いて、その上に重りを置いてみます。結果はこうなりました。
そこそこ染みちゃってますね。ですが、このくらいの結果ならば、前回前々回の吸収力実験の結果と同じくらいでしょうか。
この染み具合はおしっこをした20秒後(写真を撮るので実質は30~40秒後)のものです。
現実的にワンちゃんが1枚のペットシートに2度目のおしっこをする1時間目以降の逆戻りは、どのペットシートでも非常に小さくなります。
次にネオシーツ・カーボンDXに60mlの色水を注いでみましょう。
結果はこうなりました。
やはりデオシートよりは、かなり広がっちゃってますね。
そして、これはアイリスオーヤマのペットシーツにも言えたことですが、何か表面が網目状になっていて、そこに少し染みている感じになってます。
こんな感じの結果を受けて、僕はネオシーツ・カーボンDXはデオシートにはかなわないのかな~と思い始めていたのですが・・・
ここへ来て、次の実験で衝撃の結果が待っているとは思いもしませんでした!
ネオシーツ・カーボンDXの60mlの逆戻り実験の結果はこうなりました。
結果ドン!!
これは凄い!
ほとんど逆戻っていません!
特に驚いたのは、色水の跡の真ん中の特に青い部分でも、ほとんど逆戻っていないことです。
つまり、見た目は2段階になってますが、どちらもしっかり奥までおしっこが染み込んでいるということです。
この結果は、以前に実験したアイリスオーヤマの超吸収ウルトラクリーンペットシーツの結果に非常に似ています。
つまり、ネオシーツ・カーボンDXは、少なくとも逆戻り防止力については、数多く発売されているアイリスオーヤマのペットシーツの最強のペットシーツと同等以上の性能を持っていると言えます!
衝撃の結果に少し鼻息が荒くなってしまいました。申し訳ありません。
まだ、20秒後の逆戻り実験の段階でした。1時間後の逆戻り実験の結果も踏まえて結論を出さなければだめですね・・
では、いったん落ち着いて、1時間後放置後の実験も行っていきましょう。
1時間放置後のおしっこの広がりと逆戻りは?
ワンちゃんは家の中では1日に数回程度しかおしっこをしない子が多いです。
その場合のおしっこをする間隔は、どんなに早くても1時間くらいの間はあくはずです。
なので、おしっこをしてから(実験では色水をこぼしてから)1時間後の逆戻りの具合を見れば、ワンちゃんが1枚のシートで2度以上おしっこをする場合に、ワンちゃんの足についてしまうおしっこの具合を予想できることになります。
では実験した結果を見て行きましょう。
まずデオシートさんに60mlの色水をこぼし、一時間放置した後の状態はこうなりました。
相変わらず凄いですね。広がりは一時間放置しても、ほとんど変わっていません。
また、真ん中付近の色が濃くなっていた部分の色が薄くなっています。一時間かけて奥まで染み込んでいく感じです。
前回までの実験で、デオシートを含む全てのペットシーツは、1時間後には逆戻りしにくくなっていることが分かっています。
なので、20秒後の逆戻り実験と同等の条件では、1時間後の逆戻り実験はあまり意味がないです。
ここでも前回までと同様に、重りの重さを20秒後より重くして、ペットボトルの蓋の方を下にしてグリグリする感じで逆戻り実験を行います。
このくらいしないと、デオシートを始めとした高スペックのペットシーツでは1時間後に逆戻りすることはほぼないからです。
では、デオシートの1時間後のグリグリ逆戻り実験の結果をご覧下さい。
ドン!
お、お分かりいただけるでしょうか?
染みている部分は全体の一部です。薄く丸く輪になっているのが、キャップでグリグリされた部分です。
キャップの跡の一部からのみしみ出している感じです。それが周りに広がっています。
第2回の吸収力実験のデオシートの結果とほぼ同じ感じです。
全体としては、キャップの部分(つまりワンちゃんの足の)20%くらいが濡れちゃった感じですね。
ペットボトルを満タンにしたので、ペットボトルのキャップ1個(ワンちゃんの1本の足)で2kgの重さを支えたことになります。
実際に小型犬のワンちゃんの足1本にかかる重さはもっと軽いでしょうから、この条件で20%程度しか濡れていないのは、かなり良い結果だと言えます。
さて、これに対してネオシーツ・カーボンDXの1時間後はどのようになったのか?
まず、60mlの色水をこぼして1時間放置した後の状態はこうなりました。
ドン!
えっと、20秒後の結果と比べると、デオシートと同じように、全体の色が薄くなってます。これは奥に染み込んだ結果なのでしょう。
ですが、全体の色が薄くなったにも関わらず、例の「薄い色の部分と濃い色の部分がはっきりしている」という現象は変わってないですね。
なんというか、2層になったまま、乾いていった感じなのかな?
広がりに関しては、20秒後とほとんど変わってないですね。(このシートは20秒後の実験に使ったシートとは別のシートを使っています。もう一度、60mlの色水をこぼしました。)
ま、まあ1時間放置しても広がりが変わってないから、いい結果なのかな?
でも何で2層のままなのかな?
と、イマイチぱっとしない結果だと思いながら、ペットボトルのフタでグリグリ実験をしてみたのですが・・・
こちらも衝撃の結果でした!
結果ドン!
み、見えません!
これは凄い!
というか、実は、これは僕のミスです!
もう少し光度を下げないと、何が何やら分かりません!
すみません!
勢いで、自分のミスをごまかしてみました。
取る時に明るくし過ぎて撮ってしまったので、今更写真を加工したところであまり変わりませんでした・・・
とにかく、この写真の真ん中へんにうっすらと見える円がペットボトルのキャップの跡です。
う、うっすら見えるはずです!
つまり、一切合切、まったく逆戻りしていませんでした。
これは凄い!
とりあえず、このブログで実験したペットシーツの中で、1時間放置後の逆戻り防止力ではネオシーツ・カーボンDXは最強の結果です。
なんというか、ネオシーツ・カーボンDXはシート表面の乾き具合が他のペットシーツよりも良いような気がします。
僕はなるべく公正な実験にするために、今回の実験をする時も部屋を加湿しながら実験を行いました。
また、ネオシーツ・カーボンDX単独の実験ではなくデオシートとの比較の実験にしたのも、比較ならば客観性が上がると思ったからです。
単に日本の冬は部屋が乾燥していて、乾くのが早かったということではないと思う僕でありました。
ネオシーツ・カーボンDXの実験の結果は?
ネオシーツ・カーボンDX実験の結果をまとめるとこうなります。
- おしっこの広がりに関しては、超厚型としては一般的な程度。デオシートには及ばない。
- 逆戻り防止に関しては、おしっこ直後および1時間放置後のどちらも超好成績だった。
- 臭い(消臭効果)に関しては今回は実験してない。後述します。
逆戻りに関して、ネオシーツ・カーボンDXさんは本当に超好成績を収めてくれました。
もう一度言いますが、このブログ内で今のところ1番です。
ただ、細かいことになってしまますが、20秒後の逆戻り実験とは言っていますが、写真を撮ってからなので、実質30~40秒後の逆戻り実験です。
注意点といいますか、ネオシーツ・カーボンDXは色水を注いだ本当に直後の1~2秒後は、少し表面に水がたまる感じになりました。
おしっこをしながら動くワンちゃんはあまりいませんので、このことはさほど問題にはならないと思います。
ですが、そういう部分も含めると、おしっこ直後の逆戻り防止最強のペットシーツのは、アイリスオーヤマのさらさらメッシュシーツに軍配が上がります。
さらさらメッシュシーツは、ノータイムでおしっこがシートに染み込んでいきました。そして、逆戻り防止も超強力です。
本当に細かいことになってしまいますが、おしっこ後0秒~5秒までの挙動と、その後30秒後くらいまでの挙動は、ペットシーツによってどちらが上かが変わって来てしまいます。
30秒後以降の逆戻りで、ネオシーツ・カーボンDXはこのブログ最強になった感じです。
おしっこの広がりに関しては、ネオシーツ・カーボンDXは、可もなく不可もなくといったところでしょうか。
おしっこ(色水)の色が2色に完全に別れてしまっているのが気になりましたが、実験の結果から、この色の別れはまったく問題のないことが判明しました。
これらの今回の実験で判明したスペックと、ネオシーツ・カーボンDX最大の特徴である「消臭効果」との関係性について、次の章で考えてみます。
ネオシーツ・カーボンDXの消臭効果は?
今回の実験は、吸収力実験なので、消臭効果については判断できません。
なので、臭いに関しては、僕が地道にちょいちょい嗅いでみているのですが・・・
結果的から言うと、消臭効果があることは間違いありません。他のペットシーツよりも臭いがマシになっていることは間違いないでしょう。
ですが、それを「どのくらい消臭効果があるか?」と問われても、なかなか言葉で言い表せません。数値化も難しいです。
なぜかというと、そもそも僕は、そこまでミロン君のトイレがくさいと思ったことがないからです。
僕がにおいに鈍感なのか、ミロン君のおしっこがあまり臭くないのか・・・
ミロン君のお世話をメインでやっている、年老いた両親も同じです。当たり前ですよね。年取ったら、少しずつにおいに鈍感になりますよね。
なので、我が家でミロン君のトイレのにおいに関しては、ミロン君自身に一任しています。
ミロン君がおしっこを失敗した場合(トイレ以外でしてしまった場合)は、トイレが不衛生になっていた可能性が高いので、それを基準にトイレ清掃を増やすか減らすかを決めています。
ミロン君も犬らしく、においに関しては相当敏感のようです。
は、話が少しズレましたね。
話を戻すと、つまりわが家では、飼い主側がワンちゃんのトイレをくさいとはあまり感じないので、ネオシーツ・カーボンDXの消臭スペックを評価できる立場にはないということです。
よく臭いを嗅げば、違いがあることは間違いなく分かりますが。
こんな感じなのですが、それとは別に、今回の実験結果から一つ面白いことが言えると思います。
今回の実験の結果から、ネオシーツ・カーボンDXは、おしっこの広がりを抑えて盛り上がるようにおしっこを留め置くデオシートタイプのペットシーツではなく、アイリスオーヤマのペットシーツに多いような、ペットシーツの下の方まで染み込ませて、奥に封じ込めるタイプのペットシーツだということが分かりました。
このようなタイプのペットシーツは、原理的に消臭炭(カーボン)との相性が良くなるはずです。
炭の消臭効果は、においの元を吸着させることから生まれます。
おしっこを染み込ませることと、においを吸着させるこを同時に行うのに炭(カーボン)を使うことは理にかなっていることになります。
このような理屈を僕が考えるまでもなく、おしっこと臭いを同時に吸い込み吸着させることが合理的なので、ネオシーツ・カーボンDXは人気のペットシーツになっているのかもしれません。